サッカー観戦人口の世界的な増加とFIFAの思惑

サッカー人気の向上により、世界のサッカー観戦人口は徐々に増加し、市場は年々拡大傾向にあります。このため、欧州や南米に偏っていたワールドカップの出場枠は、少しずつアジアやアフリカに振り分けられるようになりました。

ワールドカップの本戦出場国は2022年までは32ですが、2026年からは16増えて48となることが正式に決定しています。これに伴いアジアの出場枠は4.5から8へ、アフリカは5から9へとそれぞれ増加しました。このほかオセアニア地区は0.5から1に変更され、遂にプレーオフ無しに本戦を勝ち取ることが可能となりましたが、一方で欧州は13から16とプラス3にとどまり、南米は4.5から6とわずか1.5増えたにすぎません。

この背景には、ワールドカップの新しいスポンサーを開拓したいというFIFAの思惑があります。仮に経済的に豊かなサッカー後進国の代表チームがワールドカップ出場を達成すれば、例え本戦のグループリーグで敗退したとしても、スポンサーを獲得できるチャンスであることに違いはありません。特にアジアには経済的に発展しつつある第3国が多いことから、FIFAの思惑と一致する部分があり、出場枠の大幅増に繋がっています。

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